ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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06 January '2005 - 01:40 | 東西対決 ナンバープレート

今日の仕事帰り、自分の左前を走っている車のナンバープレーがどどーんと目に飛び込んできた。おおっ、コネチカットナンバーだ。最後に見たのはいつかも覚えてないくらい昔だ。嬉しい。コネチカットからアメリカ生活を始めたおれとしては、コネチカットのナンバープレートは神聖なるナンバープレートと言っていいのだ。 渡米したころのと今のとでは、実はデザインがまったく違うのだが、そんなことはどうでもいい。今のデザインに変ったばかりのころは、遠めに見るとミズーリのにちょっと似てて好きになれなかったのだが、見慣れたら、まあ、今のも悪くない。何にせよ、夜の高速道路でもそれがコネチカットナンバーだとおれにはすぐに分かってウキウキしてしまったわけだ。

先週末にモントレーに行った帰りに、ひとつ前を走っていた車がマサチューセッツナンバーであることを発見した時も嬉しかったが、やはり、コネチカットナンバーは格別である。

西海岸からみて 5000km くらい離れている東海岸などは外国も同然だし、西海岸で東海岸のナンバーを見るということは滅多にない。つまり、東のナンバーの車というのは、東から最近引っ越してきたということを意味するので、同郷の人を見るような気分になってしまうのだ。大げさ。

さて、それがどうしたという話なのだが、日本からカリフォルニアに来た人では気づかないであろういくつかのポイントがナンバープレートがらみである。

たとえば、おれがカリフォルニアに引っ越してきて最初にびっくりしたのがナンバーが7桁ってこと。全ての州の桁数を調べたわけじゃないけれど、6桁がデフォルト。ほとんどの州は6桁のはず。7桁なのはたぶんカリフォルニアだけ。そんだけ車が多いってことなわけだけれど、おれにはすごく新鮮で、新天地に来た感じがして嬉しかったのを覚えている。

それから、次に、まあ、場所がベイエリアということもあるが、ほとんどカリフォルニアナンバーしか見ないということも新鮮だった。州が大きい(日本の本州くらい)ので、州境から最低でも三、四時間くらいは離れているベイエリアという場所では、基本的にカリフォルニアナンバーしかない。一番近いネバダのナンバーもほとんどみない。ベイエリアに来るまで、マンハッタンまで車で30分から40分というコネチカットに住んでいたおれにとっては、コネチカットとニューヨークとニュージャージーのナンバープレートというのを日常茶飯事的に見るというのがデフォルトだったので、そんなことでもなかなか新鮮だったわけだ。

カリフォルニアがデフォルトの人に分かるようにたとえて言うなら、いろんな人種がいるのが当たり前になってしまった目にとって、久しぶりに帰った日本では、どこもかしこも日本人ばかりですごく奇異に感じた、みたいな感じかな。

あとナンバープレートとは関係ないけれど、高速を走りながらついでに思い出したことは、カリフォルニアでは高速の出口は番号ではなく通りの名前がつけられているということ。日本から来たらなんとも思わないかも知れないけれど、これは、アメリカではカリフォルニアだけ。他の州では高速の出口というのは全部番号が振られている。

番号だと何がいいかって、土地勘がなくてもあとどのくらい行けばいいのか想像ができるし、たとえ行き過ぎてしまってもすぐ分かるということ。

カリフォルニアに引っ越してきた最初の日、カリフォルニアに入ったとたん、地図に高速の出口の番号が書いてないので、どこで降りたらいいのかぜんぜん分からなくてすごく困った。何番で降りればいいか助手席の女房に聞いたら、地図を見ても番号が書いてないとかいうから、おいおい、そんなわけないだろう、いい加減に地図をちゃんと読めるようになってくれよ、って文句を言ったのを覚えている。全米を旅する用の地図には、University Ave なんて小さな通りの名前はいちいち書いてないのだから、どこでおりたらスタンフォードにいけるのかさっぱり分からなかったのだ。

で、走っていたら、出口のサインには通りだか町だかの名前が書いてあって、どこにも番号が書いてないので、なんだよ、もしかして、ここは日本式かよ、これじゃ、もう、行き過ぎてしまったのかどうかも分からねーじゃんかよ、って困った。いくら日本に近いからって、日本の真似しなくてもいいのに。

そういうわけで、最初は、なんでカリフォルニアだけそんなわけの分からないシステムを採用しているのかとすごく頭に来ていたのだが、そんな唯我独尊カリフォルニア州もとうとうおれの主張を受け入れて、2002年から出口に番号をつける方式を併用することになった。分かればいいのよ。

とはいえ、州内に 6000近くある出口全てに番号を振って看板を更新するのは相当に時間がかかるわけで、2005年になった今も、近所の出口の多くは未だに番号がついていないところがたくさんある。っていうか、番号付きとそうじゃないところが混在してるってのが笑う。中途半端すぎ。管理が余計に面倒だっつーの。

ま、いずれにせよ、カリフォルニアってのは他の州と比べて一風変った州ってこと。

というようなことを帰りの車の中で考えたという話。

ちなみに、どうでもいい話の上にさらにどうでもいいことなのだが、ナンバープレートは英語では number plate というが、米語では license plate という。同じにしとけばいいのにいちいち変えるなよ。面倒くさい。

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