ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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04 July '2005 - 21:20 | アメリカ生活, 英語 Not quite Lost in Translation, but...

毎年独立記念日に開催される Hot Dog Eating Contest を、ESPN で観てみた。

日本人がダントツで優勝し続けている大会なので、きっと日本ではよく知られた大会なのだろうとは思うけれど、それでも日本では最初から最後まで全部を放送しているとも思えない。

アメリカでは ESPN で一時間番組として生放送している大会なので、今年こそはちゃんと観てみたいと思っていた。今までニュースのダイジェスト映像でしか見たことがなかったからね。

アメリカの代表的国技とも言えるホットドッグ早食いの大会の中でも特に重要なこの日の大会で、アメリカ人が大好きな巨漢の白人が優勝しないどころか、あろうことか 60年前に木っ端微塵に叩きのめしたはずの極東の島国の小男がぶっちぎりで優勝するわけだから、これを見ているような暇なアメリカ人たちの 7割くらいは本気でルールを変えたいと思っているに違いない。

それはともかく、今年も予想通り、Kobayashi が難なく優勝したわけだが、その食いっぷりよりも試合後のインタビューのほうが面白かった。インタビューの内容ではなく、通訳が面白かった。

番組の最後に短い時間で急いでインタビューをしなくてはいけないわけで、インタビュアーの口調は当然ながら早口。釣られてか、通訳も超せっかちモード。 その結果、小林は回答を急かされて、言おうとしていることをちゃんと言えずに、でも、どんどんインタビューは進んでいく、という感じだった。通訳が喋って いた英語は、すべて小林が回答をしている最中に、その回答を遮るように始まっていた。

I: You didn't have a record today.  How do you feel right now?
T: レコード壊せないで、どうですか、気持ちは。
K: 残念です。壊すつもりで来てたので、あの、、、ちょっと、、、
T: Very sad.  I came here to beat it.  But maybe next year, I will.
I: Will you continue to come back next year?
T: また来る?
K: はい。もう、あの、、、
T: Definitely.  I will be back.  I will be back.
I: Sonya Thomas came as close as any competitor has ever come to you.  Do you think the gap is closing?
T: ソニアは近かった。選手はまた強くなってるか。ソニアは。
K: 強くなってるので、あの、見習って、僕も記録をもっと更新したい(です)
T: She is so strong.  I am very surprised.  I am very proud of her.


小林はどこにもいなくて、通訳が勝手に回答を想定して答えてるだけという。

通訳の英語はネイティブな英語で、間違いなくアメリカ育ち。日本語の方は、発音は日本人かとも思ったけれど文は完全にガイジン。日本人の母を持ったアメリカ生まれのアメリカ育ちといったところだろう。

英語だけを読めばふつーに想定されるアメリカ人のインタビューだし、インタビュアーも視聴者も不安な気持ちにはならなかったのだろうが、やはり、通訳は、日本人で英語が上手なやつが通訳する方が何番もいいなあと、再確認した。

たしかに上のインタビューは別に Lost in Translation というほどのことはないのだが、なんか、やっぱりしっくりこない。I am proud of her みたいなことを言うのは凄くアメリカ人っぽいし、もしかしたらおれも言ってしまうのかもしれないけれど、やはり、小林の言葉どおりに I'd like to learn from her great improvement とか言う方がジャパニーズっぽくていいと思うのだ。

日本人が日本語で言うその言葉だけをそのまま通訳すると、アメリカ人にはさっぱり意味が分からないというようなことが実際よくあるわけで、だから Lost in Translation という映画があるわけだけれど、だからといって、日本人が考えていないことまで通訳してしまうのは別の誤解を招くだけだと思う。

アメリカ人にはヘンだと思われるようなことでも、それをちゃんと英語にして説明する方がいいと思う。日本人的にはなんでそれがヘンじゃないのか、どういう気持ちでそういうことを言うのか、どういう文化背景があるのか、それらを伝えるのは大変だけれど、なるべくそういうことが分かるような言い方で。その労力を惜しまない努力が、最終的には対等の関係になる、もっとも効率的な早道だと思うわけだ。

ちなみに、言うまでもなくこれをやる最も効率的な方法は、自分自身で英語で伝えられるようになることなわけだけれど、滅多にそういうことが必要のない人にとっては、そこまでやってる暇はないのも無理はない。

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ははは、やっぱり小林さんが優勝なんだ。もうちょっと、優勝者に敬意を払ってインタビューしてほしいって思うんだけど、それは俺が日本人だからなんだろうねw。
漢字交じりのブログに一票(^^v
これが かかれたのは 4ねんまえ だからね。わ
親友のアメリカ人が、アメリカで最も有名な日本人はイチローでも松坂でもなくKobayashi-Sanだと言ってたのが忘れられません。
げっ。4年も前のエントリを断りも無くtweetするなんて反則だよw

  
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酢ハムがいったいどんなハムなのかはともかく…
 

 

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