ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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30 September '2004 - 01:08 | 雑記 野球

メジャーの球場でいいのは、馬鹿丸出しの応援団がいないこととバックネット以外のネットがないこと。 やかましいだけの応援団ほど野球と関係ないものはない。ボールを打った音やミットで受けた音、選手が走る音や滑る音、全てが生で聞こえるのが球場に行く理由だというのに、日本の応援団ほど興ざめなものはない。どんちゃん騒ぎがしたいだけという向きにはカラオケボックスがそのためにある。

内野にネットがないことで、内野の席などのはフィールドをすごく近く感じることができるし、ファールボールを手にする可能性もあるし、球場に来てるんだから、やっぱり、生で見たいだろ、どう考えても。じゃまなんだよ、ネットなんて。球が飛んできたら危ないと思うやつは来なきゃいいんだよ、危ないんだから。

ま、どっちがやるにしても、宮城球場はこういう野球自体を楽しむための工夫を真似するといいと思うんだけどなあ。まあ、楽天じゃあ可能性はないだろうけど、ライブドアなら可能性はあると思う。

あと、今日、球場で観ていて、アメリカでは当たり前だけれど、まあ、それでも気分が良かったことがひとつ。これは文化の違いで真似できない。

オークランドはマリナーズのアウェイだし、イチローは今一番の話題の選手だし、彼が打席に立つと毎回ブーイングの嵐ってのはお約束。おれも当然イチローにブーイングしまくってやった。これが敵地というものだから、これでいいのだ。日本人だからと言って甘やかす必要はない。こういう敵地の状況でも打つのが偉いのだから。

で、九回最後のイチローの打席でイチローがデッドボールになった時、地元ファンは今度はピッチャーに対してブーイングの嵐。イチローへのブーイングは、実は敬意の裏返しであって、盛り上げるためにみんなわざとやっているわけだが、勝負を台無しにしてしまったピッチャーには、怒りのブーイングってこと。みんな、イチローが最後の打席でまたヒットを打つか、はたまたピッチャーが抑えきるかって真剣勝負こそが観たかったのだから当然だろう。

日本では、ブーイングのような否定的メッセージを感情的に捉えてしまう気がするが、イチローへのブーイングと地元ピッチャーへのブーイングでは、まるで意味が違う。こういうのは、野球自体を楽しんでいるアメリカならではだと思う。

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