ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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17 March '2007 - 22:26 | アメリカ生活, 子育て, 日米対決 汽車、観覧車、ポニー、バリスタ、クラウン

このタイトルで何の話かわかる人は滅多にいないと思う。最後のクラウンがなかったら、ぼくにも何のことかわからない。

というわけで、今日は、息子の一番の親友の誕生会だった。ええ、このタイトルが誕生会を意味しているわけです。

息子の友達の多くは、Atherton の住人と言えばそれだけでベイエリア人に通じるくらいの、いわゆる超大金持ちなので、いつも招待されるバースデーパーティのほとんどは、こちらがヘラヘラ笑ってるしかないような冗談みたいな屋敷でのパーティだったりする。そんなのばっかりだから、住んでいる世界の違いにも、もうとっくに慣れてるし、なんとも思わない。いや、どうやったら、こういう家に住めるようになるんだろうか、やっぱり YouTube を作るしかないな、とは思ったりする。

それはともかく、しかし、今日の誕生会は今までの中で一番凄かった。凄まじかった。

ていうか、汽車とか観覧車ってどうよ。いや、まあ、あったら楽しいだろうし、子供たちは大喜びだろうさ。でも、そんなもの、用意するか?もうね、アホかと。

そして、奥に入っていくと、テキ屋も三つ出ていました。もちろん、がんがんやって、商品もとり放題。こんな楽しいテキ屋、滅多にない。そして、子供だけでなく、大人も一緒になって本気でやるのがアメリカ人。ええ、ぼくも真剣にダーツで風船を割りました。アメリカ人なので。

まあ、汽車や観覧車を家に呼ぶくらいですからね、もう、なんでもありです。

で、ふと、たった一人の子供の誕生会に、何人の大人がいまここで仕事をしているのだろうと思って、見回してみる。

汽車の運転手が一人。観覧車のおじさんが一人。ポニーが二頭。引き馬の担当者が二人。ちゃんと豆から挽いてくれるバリスタが一人。風船専門のおじさん が一人。手品をやってくれるクラウン姉さんが一人。ボーリングのピン倒しのテキ屋の兄さんが一人。モンキーの的当てのテキ屋の兄さんが一人。風船ダーツの テキ屋の姉さんが一人。アメリカではおなじみの空気で膨らます巨大な滑り台の担当の兄さんが一人。ハンバーガーやホットドックなどケータリングの担当者 が二人。掃除のおばさんが一人。ナニーが一人。

15人もの大人が、大勢の子供たちとその親たちのために、せっせと働いていた。はは、ははは...。

これだけのことを庭でやれる豪邸というのは、まあ、Atherton なので当たり前のことだし、やりすぎ系の誕生会もいつものことなのだけれど、それでも今日のはやりすぎにもほどがあった。ふつーの誕生会は大人はせいぜい 5、6人くらいで回してると思う。

で、金持ちの贅沢三昧の一部が垣間見えるような写真を載せようかと、ちょっとだけ検討したのだけれど、選ぶのが面倒くさくなったのでやめます。代わりに、日本の人が見たら喜ぶであろう、巨大で気色悪い原色のケーキの写真でも載せておきます。

これを何とも思わない色彩感覚の彼らに、日本のいったい何が分かると期待できようか。

なんて偉そういいながら、実は、ぼくは、もう、まったく気色悪いとは思わなくなってしまって久しい。センスがないな、としか感じない。ただ、これは気色悪いと感じるべきものだ、というジョーシキをなんとなく覚えているだけ。

在米の日本人は、みんなそんな感じだと思う。

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懐かしい! いいねこういう誕生日。 でもすごいね、15人の労働者は。 いくらかかってんだよ! おじさんも早くAthertonに引っ越してくれ。 で、離れ作ってそこに俺を住まわせてください。(笑)ケーキもごつ懐かしいね。 日本の薄〜い系の甘味はもう飽きた・・・
Atherton への引っ越しは、今、息子が準備中なので、そうだな、20年くらい待っててください。
あと、薄い系の甘味だけど、いまはこっちも日本の洋菓子が流行ってるよ。味が分かる人の間でだけだろうけれどね。やっぱ、洋菓子は日本がダントツでベストだね as a matter of fact.
同じもん毎回食ってると飽きちゃうんだよね。 今はふざけたくらい甘く量が多い甘味が食べたいね・・・
さすがにガイジンさんは違うねえ。角砂糖でも頬張っておきなよ。
生粋の日本人としては、甘過ぎ大杉のアメリカのケーキなんて、過去にもこの先も、食いたいと思うこと絶対にないね。フロスティングが美味しいって思える人に、日本の洋菓子はもったないよ。いままで食べたぶん、ぜんぶ返してくれ。
自分の子供の番がきたらストレスですね。これって。
たとえば、誕生会が終わったらすぐに「来てくれてありがとう。君がくれた○○のおもちゃを気に入って遊んでます」なんてサンキューカードも出さないといけないし、本当に大変ですね。で、昔からこうなのかと思いきや、そうでもないんですよね。同年代の友人たちに聞いたら、子供のときはそんなことをしてもらったことはなかったって言ってます。つまり、ごく最近の風潮で、贅沢なことなんでしょう。
ただ、親が子供たちのためにこういうコストを払うってのは、社会としては基本的にいいことなんだろうと、ぼくは感じています。

  
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酢ハムがいったいどんなハムなのかはともかく…
 

 

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