29 January '2008 - 09:05 | 日米対決 本場英国流
日本のような、人を従順な奴隷に育てて社会を滞りなく運営して行こうとして成功している社会から見ると、人を自由人に育てたつもりがただの我がままで自分勝手な上に口だけで何一つまともにできないという、馬鹿の方が千倍ましというろくでなしばかり生産して、結局なに一つまともに実行できない米国というのは、ほんとうにありがとうございましたという他ない。
これが本物の自由の代償なのだと自分を慰める以外に、この米国で幸せに生きて行く術はないと、つねづね思っている。
が、どうやらそうではないということが、ぼくが密かに倫敦に送り込んでいるスパイの報告で判明した。詳しくは「ロンドンにて」の最新報告書「NI Number 取得への道」を読んで頂きたい。
要 するに、この米国のていたらくは、つまるところ英国から綿々と受け継がれてきた伝統そのものなのではないか。だとするならば、これは自由の代償などという ネガティブなものではなく、本場英国流の伝統と文化であると、胸を張るべきたぐいのものなのではないか。そうである可能性が高い。まず、間違いない。
つまり、我々が日々味わっている諦めに似た徒労感は、実はすべて、エリス島にたどり着いた彼らが英国から持ち運んだ伝統の一部を後世に伝える大事な仕事の結果なのだと考えることができる。けっして、米国人が想像を絶する馬鹿だらけの国だからではない。伝統文化行事なのだ。
これからは、ちょっとしたことですぐに「これだからアメリカは、、、」などという初心者を見つけたら、すかさず教えてやろうではないか。
「ノー、ノー。これが本場英国流、つまりブリティッシュのやり方なのさ」
でも、この米国のていたらくぶりのおかげで、隙だらけの社会の間隙を狙っていろんなビジネスが次から次へと現れ、それが結果的に経済効果をもたらせているのを見ていると、実はこのていたらくぶりもまんざら捨てたものではないんじゃないかと、最近思ったりもします。
kei - 29 January '2008 - 14:45
ちなみに、いい加減だからこそまず実行ってのができるわけで、ちゃんとできるまでやらない方式よりも遥かに試行錯誤のチャンスがあるのは間違いないし、試行錯誤するからこそ革新が生まれるというのは間違いないと思いますね。何事もちゃんとしてるのは凄いけれど、そのためのコストは実はとんでもなく高くついているんじゃないかな、と。
ひろしま - 29 January '2008 - 15:44
ono (ウェブサイト) - 29 January '2008 - 23:37
まさにそのとおりな気がします。
ちゃんとしすぎてると、工夫する努力とかしないですよねぇ。
>人々がたくましく育つために意図して改善しないという知恵らしいので、
>この伝統を楽しむ以外に僕らには道はないようですw
もし、大英帝国が意図的に「試行錯誤から革新」を狙っているのだとしたら
それは素晴らしい伝統です。多分違うだろうけどw
>何事もちゃんとしてるのは凄いけれど、そのためのコストは実は
>とんでもなく高くついているんじゃないかな、と。
そう思います。くだらないこともイチイチちゃんとさせるために
日本の消費者には、かなりしわ寄せ(負担)がきてるんじゃないかと思います。
kei (ウェブサイト) - 30 January '2008 - 08:04
”人を自由人に育てたつもりが〜”ってのは最高です。日頃アメリカ人を見るにつけ思うことをずばっと表現されてて。
そうなんですよね、取っ付きやすくて、いいカッコできることっていくらでも食いつくんだけど、めんどくさくなった時のいい訳と来たら、ゲロでます。
知り合いの米国在住ベルギー人もほぼ同様の意見をお持ちでした。
でもこの国全体がやっぱり豊かでダイナミズムにあふれているのは不思議ってそのベルギー人に聞いたら、お前は選ばれた世界を知らないからだって言われました。
hill - 24 February '2008 - 10:09