ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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30 November '2005 - 16:22 | 雑記 世界第一ニ五位

なつかしのルービックキューブがはやっているらしい。25周年ってことで、あちこちで売ってるのを見かける。

懐かしすぎて、思わず買ってしまいたくなったが、まだ買ってない。

買うのをためらったのは、そんな暇がないとかそういうことではなくて、実はルービック・リベンジ(4x4)をまだ解いてないからだったりする。ルービック・キューブは25年前に解いたし、それをまた買って一から解きなおすなら、リベンジが先だろう、と。

でも、リベンジをいまさらやるのもなあ、というのもあったりする。というのも、リベンジは、出た当時はけっこう時間を割いて遊んでいたのだけれど、解いている最中にいろいろと忙しくなってほったらかしてしまい、実家のどこかに置き去りになっていたのを、弟がみつけて知らないうちに解いてしまっていたからだ。弟がやってしまったことを、後から必死にやるなんて、威厳ある兄貴としては簡単には受け入れられないのだ。

さて、ルービックキューブだけれど、一ヶ月くらい前に世界大会がフロリダで開催されて、その結果(Rubik's World Championship 2005)を見て驚いたことが二つ。

まず、上位の連中の速度が半端じゃない。平均して15秒弱で解ける技術って、ものすごい練習の賜物なんだろうけど、本当に感心する。スナップを利かせて小さな動作で素早く回す技術は、だいぶ前にテレビでみたことがあるけれど、それでも15秒で解くのは半端じゃない。どういうアルゴリズムを使ってるのかも興味がわく。

そして、次に驚いたことは一回戦で125位になった人の記録。60.30秒。

何を隠そう、25年前、小学生だったオレは、当時のクラスメイトの全員の目の前で、担任の先生がぐちゃぐちゃにしたルービック・キューブを揃えるという芸当を披露し、先生がストップウォッチで計った時間はぴったり60秒だったのだ。25年前のおれは世界で125位だったのだ。今の価値に変換すると、きっとものすごいことになってるはずで、億はくだらん。

それまでは、自分で試しに計ってみたらいつも100秒くらいはかかっていたのだけれど、みんなが注目している目の前でストップウォッチで計りながらやらされて、さすがに気合が入ったんだろうと思う。挑戦されたら受けて立つタイプだし、期待されたら倍返しするタイプだし。まあ、みんなの前でヘマしなくて済んだのにホッとしたけれど、60秒という記録はすごく嬉しかったし、何よりみんなが大喜びしてくれたのが誇らしくも嬉しかったのを思い出す。

そして、その噂はすぐに学年中に広がり、クラス内外から弟子入り志願するやつがたくさん出てきて、以来、何ヶ月も、休み時間や下校中にアルゴリズムやテクニックを弟子に伝授するという日々が続いた。おれをわざわざ家に招いて、親に芸を披露させて、晩御飯までご馳走する、なんてやつもいた。

豊中の叔父が、「ルービック・キューブ知ってるか?パズルやからなおきくん得意やろけど、これはなかなか難しいで。たぶんでけへんで」って小学生のおれに挑戦状を叩きつけてから、「おっちゃん、まだなの?ぼくはもう解けたよ」って勝ち誇るまでに、いったい何ヶ月くらいかかったのかさっぱり覚えてないけれど、もう25年も前なんだなあ。年を取るはずだ orz

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