31 July '2005 - 23:51 | アメリカ生活, DMV 運命の鍵を握る二人
先日の「名義変更手続きの途中」の続き。 鍵を握るのは、Beth と Charles である。さて、どうやってこの二人を探そうか途方に暮れていた。っていうか、実はべつに途方にはぜんぜん暮れていないんだけれど、暮れてるほうがいい感じに思えるので、なんとなく遠い目をしてみたりしていた。二人も、この同じ月を今日も見ているはずなんだ…とか。
で、とりあえず、二人とも氏名は分かってるから、まずはぐぐってみたら、たくさんヒット。ありきたりのイギリスちっくな名前で面白くもなんともないし、あえて日本的にいえば、良子と健二を探せ、って感じなので、当たり前か。
仕方ないので、ヒットした人たちに手当たり次第電話してみる。いつかはあたるだろう、と。
が、しかし、かけてもかけても、はあ?と言われるだけだった。結局、全員かけてみたのだけれど、ぐぐって出てきた電話番号では該当者はいなかった。電話番号をリストしないようにしている人たちなんだな。
便利なのになんでだろう。悪い人に悪用されるかも知れないからなのだろうか。電話番号をリストしておく利点はよく分かるけれど、しないようする利点がよく 分からないので、おれは今まで一度もリストしないようにしてもらったことはないけれど、まあ、人の勝手だし、そんなことはどうでもいい。
さて、どうしたものか。仕方ないんで金を払って探すか。20ドルくらい出せばいいだけだろうし…と思って古いレジストレーションをぼんやりと眺めていたら、なんと、Beth の住所を発見。うわ、灯台下暗しすぎ。
古いレジストレーションと言っても、大昔のものじゃないから、まだ、その住所に住んでいる可能性は高い。もし引っ越していても、一時はこの住所にいたことは間違いないだろうし、手がかりとしてはこれ以上のものはないぞ。うほ。
というわけで、電話番号が分かればいいのだけれど、分からないから、さっそく Beth の家に直撃インタビューしてみることにした。
ピンポーン。
はい。どなたですか。
お、やった。えー、ひろしまといいます。
なんの御用でしょうか。
以前、車を Randy に売りませんでしたか?
売りましたけれど、それが何か?
その車、ぼくが買ったのですが、実は、それ、まだ、Charles さんのものなんです。
ええっ!? どういうことですか???
DMV によると、Beth さんと Charles さんのサインがないと、ぼくのものにならないらしいんです。
なんで、そんなことに…
はは。ぼくも困ってるんですが、詳しく説明します。
私にできることなら何でも協力しますわ。
ありがとうございます。
いやはや、人の不幸を願う人たち(おれを含む)には申し訳ないのだが、どうやらおれの普段の行いが良すぎるようだ。あっさりと Beth を発見、しかも、とてもいい人で協力的。Beth に関することはこれで完全に解決。
あとは、Charles だ。Beth は簡単だったけれど、じつは、Charles はかなり厄介な問題。電話番号も住所も分からないから、金を使って同姓同名の人を徹底的に当たるしかないんだろう。
ところで、事情は今説明したとおりなんですが、Charles さんに関して何か知ってることはありませんか?
ええ、娘の旦那です。
は!?なんと。
彼から私が譲り受けて乗っていたんですが、壊れたので Randy に売ったんです。
やった!これで、完全に解決する!
もうすぐ帰ってくるころですよ。あ、いいタイミングだこと。ほら、帰ってきたわ。
こんにちは、Charles さん! なんでぼくが笑っているか、長いですが説明させてください。
というわけで、彼にも同じ説明をして、同じような驚愕のリアクションをしてもらって、必要な書類に全部サインしてもらった。彼もいい人で、何でも協力するから、いつでも携帯に電話くれと名刺もくれた。
これで必要なものは全て手に入った。こうも、あっさりと。
ふっ。口ほどにもない。おれを甘く見ていたようだな。こんなの、おれにはどうってことないほど簡単なことで、トラブルと呼ぶにはまだまだ修行が足らんってこった。もっと難しい問題でかかってこいっての。いや、嘘、いいすぎました。もう、来ないで。ごめんなさい。
あとは、ルーザー施設 DMV に行って、名実ともにおれのものにするだけだ。簡単、簡単。
いや、月末には裁判所に行って申し開きをして、結局は罰金を払わされるってのが残っているか。とほほ。
もうちっと引っ張るかと思ったけど(笑)あっさり解決して良かったねえ。
でもちょっと惜しかったような。
MSY - 01 August '2005 - 00:47
とはいえ、まだ、終わってないからね(藁
ひろしま () - 02 August '2005 - 03:11