11 May '2004 - 23:15 | 雑記 シリコンバレーは田舎か
シリコンバレーに住んでいる日本人は、よく、シリコンバレーは田舎だと言う。強調する。 駐在の友人たちは異口同音にそういうし、梅田望夫もそう書いているし、渡辺千賀もそう書いている。だけどね。君たちはカリフォルニアから出たことがあるのかと訊いてみたい。カリフォルニア州は大雑把に言って日本の本州と同じくらい広かったりするので、日本から来た人にもカリフォルニアで生まれた人にも、カリフォルニアしか知らない人という人は凄く多いのはそんなに驚くことではない。
だけど、いかにもシリコンバレーしか知らないんじゃないかという気がするのだ。してしまうのだ。
おれに言わせれば、つまり、シリコンバレーを特別扱いするのは完全に間違っている。そもそも、アメリカにはニューヨーク以外に都会と呼べるようなところはない。たしかにシカゴとかフィラデルフィアとか、他にもけっこうな街はあるにはあるが、全然たいしたことはない。
サンフランシスコにしたって、所詮、人口 80万人以下程度の小さな街だ。東京や大阪はもとより、名古屋とだって比較対照にすらならない。
つまり、日本のような人が密集したところから来たような人が都会だと思える場所など、国土の広さを加味して言えば、そもそもほとんどないってことだ。
ちなみに、ニューヨークにしても東京と比べればたいしたことはない。どのビルもすごく高いので、ど真ん中に行くとかなり圧倒はされるが、マンハッタンは所詮は幅 4km 程度の狭い島のことだし、30分も走れば森の中だ。
そういうわけで、シリコンバレーは田舎、というのは間違っていると断じる。アメリカは田舎。どこもかしこも田舎。これが正しい。