04 June '2005 - 22:41 | 雑記 コロンブスのボールエンド
今日、久しぶりにギターの弦を交換した。 本当は、正月くらいに換えたいと思い始めていたのだが、手元に新品のストックがなく、また、いつも弦を買っている店が日曜日は休みなのに、弦を買わなくてはいけないことに気づくのは日曜日だけという持病のため、なんだかんだで半年もかかってしまったのだった。それにしても、弦が、換えたいと思う状態になっているというのに、それでもまだ半年も大丈夫というのは、一体どういうことか。
実はこれは、ずぼらなおれの問題というよりも、今使っている弦が長持ちしすぎるというのが問題だ。
弦というのはある程度弾くと次第に鳴りが悪くなっていくのだが、録音するのでない限りは少々鳴りが悪くても全然問題ない。先日、うちに遊びに来たおじさん とおばさんは、アンプを通さない音でもけっこう鳴るものなのだなあ、と酔っ払って言っていたくらい問題ない。おれは、新品張りたてほやほやの生音を知って いるので、半年前も前からさっさと換えたいと思っていたのだが、それでも半年もそのままにしていたくらい、まあ、問題ない。
が、弦というのは、音が聞こえても、錆びてしまうと弾けなくなってしまう。とくに、おれみたいに、誰にも分からない意味不明なフレーズをピロピロ速弾きし て 21フレット 1音半チョーキングするような弾き方をする場合は、1弦と 2弦の 10フレットから 21フレットくらいまでの間は、あっという間に錆びてしまうし、錆びすぎてしまうと指が痛くて弾けなくなってしまうし、そのうち弦が切れる。
そういえば、高校生のころは、毎日何時間も速弾きの練習ばかりしていたので、最低でも一週間に一回くらいのペースで弦を交換していた。弦が切れるからだ。
さて、おれのギターの弦が、交換したい状態になってから半年も持っているというのは、確かに昔みたいに何時間も弾かなくなったからというのは確かなのだが、それだけではない。秘密は弦にある。
その、異常に長持ちする弦が、これ、Everly Music の Electric Rockers だ。
この弦、初めて使った時は、本当に感動した。何にって、鳴りのよさももちろんなのだが、弦の長持ちの度合いが半端じゃないことに。たいていは音の鳴りの悪 さに絶えられなくなる前におれの指が根をあげるのだが、この弦にしてからは、指が弦を交換してくれという前に耳が音の悪さに耐えられなくなるようになっ た。
以前は定番の Ernie Ball の Super Slinky を使っていたけれど、アメリカの楽器屋のオヤジに一度薦められて使ってみてから、もう、これ専門。ていうか、Earnie Ball って、去年の9月に亡くなってたのを今ごろ知った。うーむ。
ちなみに、この弦、日本の楽器屋でも手軽に買えるのだろうか。東京ならどっかに売ってるんだろうけれど。
で、今日、久しぶりに弦を交換する時、ひとつ、ものすごく驚いて感動したことがあった。
というのは、ふつうの弦というのは、パッケージ袋の中に薄い紙の袋が六つ入っていて、それぞれに一本ずつ弦が入っているものなのだが、久しぶりに買った Electric Rockers は、ひとつの紙袋しか入ってなかったのだ。おいおい、そりゃ、まあ、見りゃ分かるんだろうけどさあ…と思いながら袋をよく見たら、なんか奇妙なことが書いてある。
え、ま、まじで?
かなり、どきどき、びっくりしながらほぼ光の速さで袋から弦を取り出してみると…
うおー、すげえ。なんだ、これ。カラフルなボールエンドなんて初めてみた!!
まあ、ギターに張られていない状態の弦を見たことがない人には何がそんなに嬉しいのか、さっぱり分からないのだろうけれど、ふつうの弦というのは、この上 の弦で言うと一番右のようなブラスのボールエンドなのだ。おれは、今まで、20年以上も弦を交換してきて、色のついたボールエンドを今日初めてみたものだ から、まじで感動したわけだ。
久しぶりに見たコロンブスの卵。さすが、21世紀の弦は違う。